メインメニュー
このページをシェア!
ここでブックマーク: Twitter ここでブックマーク: Facebook ここでブックマーク: Yahoo ここでブックマーク: Google
トップ  >  禅堂での作法

禅堂での作法
坐禅(静坐や経行など)は一人ひとりでも続けることが大切ですが、特に初心者にとって適切な指導を受けることは坐禅の効果を得るため に不可欠です。禅堂に多数の人が集まって行動する場合には坐禅をするのが目的とはいえ、円滑で効果的な運営のために、どうしてもいくつかの約束が必要にな ります。
人間禅では、体験上から得られた約束を清規(しんぎ)としてまとめてあります。以下に簡単にその紹介と説明をします。

<役位>禅堂で指導的役割の者を役位といいます。
堂内役位
・直日(じきじつ):禅堂での責任者。 
・助香(じょこう):直日の補佐。)
・助警(じょけい):随時に警策(けいさく)を回し、参加者を督励します。参加者の坐相を正したり、居眠りを戒めたりするのが本来の役目です。
・聖侍(しょうじ):堂内の出入り口に坐し、みだりに堂内に出入りをするのを許さない役目です。
堂外役位
・新到(しんとう)係:初めて道場を訪れたばかり方の相談係です。

<静坐の合図>
禅堂は三黙堂の一つです。一たび入堂したら、必要により役位から話しかけた時以外は、互いに私語をせずに集中しやすい環境を整えます。

そこで、すべて次の合図で行います。
(1)
柝(たく)・二声   直ちに入堂して、自座に叉手当胸して立つ。
(2)
柝・一声       合掌して後、静かに脚を組む。
(3)
引磬(いんきん)・三声 [始定(しじょう)] 合掌して後、数息観を始める。
(4)
引磬・一声 柝・一声 [休憩]       合掌して後、楽な姿勢をとる。
(5)
柝・一声       [休憩やめ]     合掌して後、静かに脚を組む。
(6)
引磬(いんきん)・三声 [始定(しじょう)]
(7)
引磬・一声 柝・二声 [解定(かいじょう)] 合掌・低頭して後、座から立つ

<禅堂への入り方>
禅堂に入るときから坐禅は始まっています。堂内を歩くときには「叉手当胸(さしゅとうきょう)」します。
・必要な坐具等を胸に抱えるように持ちます。
・指定された入り口を通って堂内に入ります。(道場にはそれぞれに指定された出入り口があります。他は見えない襖があると思って下さい。)
・禅堂の中央、文殊大使の真正面で、そして自己の座から最も近いところで文殊大士に合掌・一礼します。
・自座に坐ります。

<禅堂からの出方>
・坐具等を胸に抱えるように持ちます。
・禅堂に入った時と同じように文殊大士に合掌します。
・指定された出入り口から堂外へ出ます。
・坐具等を元の指定された位置に「キレイに」重ね置きます。(道場では全てのものがきちんと整理整頓された形を良しとしています)

<静坐中の出入り>
・始定から解定の間に禅堂に出入りするときは、出入りを担当する聖侍(しょうじ)に合掌して許しを得なければなりません。
その際、斜めに坐り、文殊大士に背中を向けないようにします。
・少人数で聖侍がいない場合には、正面の文殊大士左側に居る直日(じきひつ)に合掌して許しを得ます。
・休憩中に済ませておくのがおすすめですが、座禅中にトイレに行きたくなった時には、ムリに我慢することなく定められた清規で用事を済ませて、すっきりとして坐りましょう。

<静坐中>
・からだを動かさずに数息観に勤しむことが基本ですが、足がしびれてどうしようもなくなってしまった場合は、数息観を続けながら合掌して、数息観を続けながら足を組み替えても結構です。
・それでも痛くてどうしようもない場合(あるいは眠たくて仕方の無い場合)は、数息観を続けながら合掌してから静かに立ち上がり、叉手当胸して「立ったまま」の姿勢で数息観を続けます。足の痺れが取れたら、数息観を続けながら坐禅の形に戻ってください。

<助警と警策>
雑念を消して数息観を続けることのできる姿勢(坐相)とはどんな感覚なものなのか。初心者にとって、それを体験できることこそ、初めに超えるべき大きな課題です。
その姿勢(坐相)の確認は、ある程度の経験者でも本人だけでは絶対にできません。そこで、助警というシステムがあります。
助警は静坐中に適宜巡回します。そして、姿勢(坐相)を正してくれることと思います。変な感覚があるかと思いますが、どうか信頼して指導されたような姿勢(坐相)をとりつづけながら、数息観に取り組んでいただきたくお願い申し上げます。
・坐相を正された場合
正されたそのままの姿勢(頭など絶対下げない)で助警に合掌します。
・警策で打ってほしい場合
助警(または警策を持った直日等)が自分の前に来たときに合掌すると、助警はこれに応じて向き直ります。
このとき両手を畳について、骨を打たれないように背をまるめ、肩甲骨(けんこうこつ)を立てないようにます。助警は、左右の濶背筋(かっぱいきん)を適切な強さで打ちます。すると、肩や背中のこりがいっぺんに吹っ飛んでしまうことでしょう。
打っていただいたら、互いに合掌します。

(良く質問されるのですが、よっぽどひどい居眠り状態でない限り、いきなり打たれることはありませんし、打たれる人は修行が進んでいる方がほとんどです。それくらい、一つの修行として真剣に取り組んでいるとご理解下さい。)

プリンタ用画面
前
摂心会について
カテゴリートップ
人間禅と名古屋禅道場の概要
次
食事の作法